針灸師をしている私の治療院には、冬になると、耳の冷えが原因で耳鳴り・難聴などに悩む患者さんが数多く訪れます。 そもそも耳の耳介(耳の外に張りだしている部分)は、体熱を生み出す筋肉の量が非常に少なく常に露出しているうえ、毛細血管が皮膚の表面近くを走っており、冬の冷たい空気の影響を受けて、特に冷えやすいのです。こうして耳が冷えると、耳介から内耳へと冷えが伝わっていきます。すると、内耳の血流が悪化して耳が硬直してしまい、耳鳴りや難聴が起こりやすくなると考えられます。 そこで、寒い日に悪化する耳鳴りや難聴の改善法として、針灸治療とともに私がすすめているのが、使い捨てカイロを使う「耳ツボ温熱」で...