こんにちは最近、ある一つの絵のことで、ショックを受けまして。今日は、そのお話をしたいと思います。アンドリュー・ワイエスという評価の高いアメリカの現代画家の絵なのですけど。日本の中学校の美術の教科書にも載っていますし、日本では人気の高い画家ですので、ご存知のかたも多いことと思います。わたしは過去に、ワイエスのその絵を東京のどこかの美術館で見て、とても感動したのです。その絵というのは、何も無い草原に犬が一匹寝そべっていて、耳だけが、何かの物音を聞きつけたようにピンと立っている。「遠雷」という題がついていました。犬は、どこか遠くの空で鳴っている雷の音に耳をそばだて、神経を張っていることが分かりました。絵に描けるはずもない「音」が犬を通してこうやって描けていることに感心し、そして、こんな草原の中で子供の頃自分も遠...アンドリュー・ワイエスの「遠雷」