9文字×6行の極小原稿用紙に書かれた、「54字の物語」が話題を集めている。純愛物語やホラー、巧妙なSF仕立て、反対の行から読んでも意味が通じる……。少ない文字数ながら、いや短すぎるゆえに楽しまれている。この超短編小説ブームを仕掛けたのは、『意味がわかるとゾクゾクする 54字の物語』(PHP研究所)の著者である氏田雄介氏。仕掛けのポイントはどこにあったのか。本人が解説する――。